絵日記あるいはネタ帖
昨日BSでやってた「楢山節考」を見ました。
後半までの土俗的なパートと、終盤の
聖(と思わせといて実は「惨」)なるお山の場面との
対比が凄いなと思ったり。
(以下めっさネタバレ)
と、そこで気になったのが村の人口と
お山のおびただしい量の人骨との関係。
さして大きな村には見えないし、
食糧事情からいっても70まで生きる人は
そう多くなさそうだ。
あんな鳥葬場のような有様になるまでには
どれだけの年月がかかるのだろうか?
というわけで
かなーりざっくりと試算してみました。
(近隣の村も同じ場所に姨捨している可能性は
とりあえず考えないことにします)
まず村の成人人口。
盗人とっちめる場面で見る限り
村の動ける成人男性は30人かそこら。
画面に入ってない人や老病人などを含めても
40人ぐらい。女性がその同数以上の50人いるとして、
20~60代の村人が90人と仮定しときます。
ねずみっこ云々の話からすれば
出産・結婚は20代以降が普通か、
少なくとも望ましいとされてるようです。
仮に村の平均初産年齢が25歳とすると
20~69歳までの49年間に生まれた層には約2世代が入る、
つまりこの層に含まれる人の多くは、それぞれ
親or成人した子供のどちらかを持っている計算になります。
90人÷2世代=45人/1世代あたり
この一世代の成人45人のうち、事故も病気もなく
お山に行く年齢まで生きのこる人が
(多めに見積もって)8割=36人いるとしときましょう。
斜面の白骨は何体ぐらいあるんでしょうか。
「何百人、何千人と…」は言い過ぎかもしれませんが
少なくとも200人強はここで骨になってると思われます。
1世代36人なら10世代で360人。
仮に生存率が6割程度であっても270人。十分です。
(4割だったら10世代180人、ちょっと少ないかも)
推定初産年齢から、25年が1世代として250年かかります。
江戸時代の初めごろから綿々と老親を捨て続ければ
幕末にはちょうどあんな感じになるでしょう。
もしかしたらもっと長い期間にわたって
古くから行われていたかもしれない。
25年間に36人が捨てられるなら
同じ冬に2人以上が捨てられる年もあるわけで、
不孝息子に突き落とされる駄目爺さんに
山路でバッタリ、というのも十分ありえるかも。
深夜に見るにはちょっと刺激が強いよあの画。
さらにいうと、往路の途中で転落して
親子ともどもお山に逝ってしまうケースも
少なからずあると思う。あの険しさだと。
後半までの土俗的なパートと、終盤の
聖(と思わせといて実は「惨」)なるお山の場面との
対比が凄いなと思ったり。
(以下めっさネタバレ)
と、そこで気になったのが村の人口と
お山のおびただしい量の人骨との関係。
さして大きな村には見えないし、
食糧事情からいっても70まで生きる人は
そう多くなさそうだ。
あんな鳥葬場のような有様になるまでには
どれだけの年月がかかるのだろうか?
というわけで
かなーりざっくりと試算してみました。
(近隣の村も同じ場所に姨捨している可能性は
とりあえず考えないことにします)
まず村の成人人口。
盗人とっちめる場面で見る限り
村の動ける成人男性は30人かそこら。
画面に入ってない人や老病人などを含めても
40人ぐらい。女性がその同数以上の50人いるとして、
20~60代の村人が90人と仮定しときます。
ねずみっこ云々の話からすれば
出産・結婚は20代以降が普通か、
少なくとも望ましいとされてるようです。
仮に村の平均初産年齢が25歳とすると
20~69歳までの49年間に生まれた層には約2世代が入る、
つまりこの層に含まれる人の多くは、それぞれ
親or成人した子供のどちらかを持っている計算になります。
90人÷2世代=45人/1世代あたり
この一世代の成人45人のうち、事故も病気もなく
お山に行く年齢まで生きのこる人が
(多めに見積もって)8割=36人いるとしときましょう。
斜面の白骨は何体ぐらいあるんでしょうか。
「何百人、何千人と…」は言い過ぎかもしれませんが
少なくとも200人強はここで骨になってると思われます。
1世代36人なら10世代で360人。
仮に生存率が6割程度であっても270人。十分です。
(4割だったら10世代180人、ちょっと少ないかも)
推定初産年齢から、25年が1世代として250年かかります。
江戸時代の初めごろから綿々と老親を捨て続ければ
幕末にはちょうどあんな感じになるでしょう。
もしかしたらもっと長い期間にわたって
古くから行われていたかもしれない。
25年間に36人が捨てられるなら
同じ冬に2人以上が捨てられる年もあるわけで、
不孝息子に突き落とされる駄目爺さんに
山路でバッタリ、というのも十分ありえるかも。
深夜に見るにはちょっと刺激が強いよあの画。
さらにいうと、往路の途中で転落して
親子ともどもお山に逝ってしまうケースも
少なからずあると思う。あの険しさだと。
PR
この記事にコメントする
つぶやき
Twitterから生存状況をお送りします