ふたたびカバー曲

こんばんは。「思いついたので○○してみた」が常に動機のテンプレです。




　思えば当時のスクウェアゲームの中でもエッグはかなり好きなラスボスかもしれない。視点を変えればサガフロ２は、滅びゆく者たちの最後の望みがきれいに絶たれる話なわけで。
　人の思考をねじ曲げる力や明確な志向を持ってはいても、個人的にあれ自体は人間でいうところの意識を持たない精巧なモノに過ぎないと思うんだ。歴代エッグ所有者のなかでもミスティなんかは完全にエッグと同化したかのようにふるまうけれど、「普通の人間とは違う、別次元の意志を体現する私」というスタンスを生きているのはあくまで彼女自身であって、エッグ自体が誰かに主体的に興味や殺意をいだいているのではないんじゃないか。エッグにしてみれば人の歴史に介入しようというつもりはとんと無いのだといいな。純粋に生存戦略として使い勝手のいい器用な動物を宿主に選んでみたら、それが同時に仲間をばんばん呼び集める社会的動物でもあった、というだけのことで。もしそこが原生人類のいない世界だったら、モンスター相手にカッコウの託卵みたいなこともできそうです、あの物体。

　その点FFTのルカヴィは、歴史に埋もれた主人公に正統性を与えるためにわざわざ「みるからに邪悪」な造形にした感じなんだよね。「物事は表面をみただけじゃわからないんだよ」みたいなテーマからすると若干ダブルスタンダードな気がしないでもない。

　まぁ、何はともあれケフカがNo.1ということで。