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絵日記あるいはネタ帖
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武侠サイトの話題に追いつくべく古龍の陸小鳳シリーズ読んでます。
とりあえず最新の翻訳『決戦前後』まで読了。

 金庸小説よりも友情がしみじみ伝わってくる辺りは
好きだなぁ古龍の小説。(主人公の性格の反映もあるけど)
義理で縛られ生死を共にする兄弟じゃなくて、
利害の不一致があっても互いに赦している限りは
広く長く続く、友誼と思いやりの関係。

 金庸の物語は基本的に「正直者は報われる」というのが
骨としてあるらしく、主人公の少年は自分にも他人にも
正直に先入観なくふるまいます(少なくとも好悪の判断は
ハッキリしてることが多い)。かくして主人公は
敵を作ったり誤解を受けたりする反面、
武林の先輩に気に入られたり敬服されたりして
味方を増やし恩義を結んでゆくのです が。
  彼には、同性・同輩の友人が居ない。

同年代の男が登場しても端役だったりボンクラだったりで、
主人公の周りには美少女ばかりが集まりギャルゲー状態になります。
  武侠の侠は義侠心の侠。
でも少年ジャンプみたいな友情を連想すると
当てが外れるかも(その点では脇役の方が熱かったりする)。

古龍は上でも言ったけどゆるめの友情と友誼、
そして大人の思いやりがじわじわと胸を打ちます。
(言われているほどキャラ萌え小説とは感じなかった…
いや皆濃ゆいし魅力的なんだけど、輪郭が閉じられていないから)

 ところで陸小鳳シリーズは
今後も連続殺人事件と犯人探しが続くのかしら。
考えてみると陸小鳳は
友達を作る端から失っているんだよなぁ。いとわびし。


それにしても
三巻目にしてついにほとんど種明かしをしなくなったねえ。
別にミステリじゃないので
細かいトリックの説明まで欲しいとは思わんけれど、
これだけ諸々と放置されてるとそれはそれで気になるよ…
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